ライプツィヒ室内管弦楽団

ライプツィヒ室内管弦楽団 

バッハゆかりの地で活躍する世界屈指の名プレイヤーによる、古典音楽名曲選

J.S.バッハは、1723年から亡くなる1750年まで長きに亘ってライプツィヒで活動した。彼が存命中の1743年に設立されたのが、当地のゲヴァントハウス管弦楽団。今回は、その精鋭たちの集まりであるライプツィヒ室内管弦楽団が、本場のバッハ演奏を披露する。
バッハの音楽は常に新しい。それは、構成美、旋律美、気品や格調が絶妙なバランスで配合されているからであろう。例えば有名な「G線上のアリア」は、美しい旋律が流麗に歌われながら、気高さと引き締まった構成美を保っている。ゆえに何度聴いても新鮮な感銘を得られる。また彼の器楽曲はアイディアの宝庫だ。例えば、ヴァイオリン、フルート、チェンバロの独奏をもつブランデンブルク協奏曲第5番は、フルートをフィーチャーした最初期の作品であり、史上初のチェンバロ協奏曲としてピアノ協奏曲の源にもなっている。そして各奏者の技の競演と、各楽器同士やバックとの絡みが生み出す愉悦感は、まさに比類がない。本プログラムでは、こうした多様な楽しみを満喫できる。
またライプツィヒでバッハは、聖トーマス教会のカントール(音楽監督)として宗教曲の名作を生み出すと同時に、コレギウム・ムジクムという在野の団体の公演にも関わり、カフェなどで演奏した。ちなみに管弦楽組曲はそこで取り上げられた作品だ。かような公開演奏会の伝統に根ざすのが、世界最古の民間オーケストラ、ゲヴァントハウス管である。かつて「マタイ受難曲」を蘇演したメンデルスゾーンが指揮者を務め、活動の柱のひとつに据える聖トーマス教会合唱団との公演で毎週カンタータ等を演奏してきた彼らほど、バッハに造詣が深い楽団はない。その選り抜きのメンバーによるライプツィヒ室内管は当然、バッハの精髄中の精髄を聴かせてくれる。
ライプツィヒ室内管は、モルテン・シュルト=イェンセンの指揮のもと、多数のCDをリリースしている。その演奏を聴くと、ハイレベルの合奏力はもとより、ナチュラルな味わい深さに伝統の強みを実感させられる。
さらに特記すべきは、現在のゲヴァントハウス管の充実ぶりだ。リッカルド・シャイーのシェフ就任後、機能性と表現意欲の向上目覚しい彼らは、常に濃密で活気に満ちた演奏を展開しており、今回はそのエッセンスをも味わえる。
ここは、王道かつ生気に富んだバッハを、存分に堪能したい。

柴田克彦(音楽評論家)

予定プログラム

Aプログラム 〜オールJ.S.バッハ・プログラム〜

J.S.バッハ 管弦楽組曲第2番ロ短調
G線上のアリア
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調
主よ、人の望みの喜びよ
管弦楽組曲第1番ハ長調
目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ

Bプログラム

J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
J.S.バッハ G線上のアリア
C.P.E.バッハ フルート協奏曲 ニ短調
メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第10番ロ短調
J.S.バッハ オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調

出演予定

  • モルテン・シュルト=イェンセン

    音楽監督/指揮者
    モルテン・シュルト=イェンセンMORTEN SCHULDT-JENSEN

    コペンハーゲンにて声楽を学ぶ。卒業後、数々の合唱団やアンサンブルを渡り歩いた後、デンマークを始めとするヨーロッパ諸国での合唱・オーケストラ指揮者として活躍する。
    1999年から2006年まで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスで聖歌隊の監督に就任。2000年には、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーからなるライプツィヒ室内管弦楽団の音楽監督を引き継いだ。古典から現代のジャズやポピュラー音楽に至るまでの幅広いレパートリーを持ち、その独特なスタイルと表現感覚は、彼の指揮する楽団に高い評価を得ている。また、教育面でもその才を発揮し、デンマーク王立音楽院、コペンハーゲン大学、そしてフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学の准教授を務め、2006年からはアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルグにて、合唱学の教授およびオーケストラ・ディレクターに抜擢されている。

  • ライプツィヒ室内管弦楽団

    ライプツィヒ室内管弦楽団LEIPZIG CHAMBER ORCHESTRA

     ドイツ・ライプツィヒに本拠地を置く。1971年に、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーにより設立。ゲヴァントハウス管弦楽団の楽員による自主運営団体としては、1808年に結成されメンデルスゾーンやチャイコフスキーらもその歴代メンバーとして名を連ねた世界最古の弦楽四重奏団とされる、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団や、ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラなどがあり、ライプツィヒ室内管弦楽団もこれらに次ぐ活躍を見せている。
     2000年からは、モルテン・シュルト=イェンセンが音楽監督に就任し、伝統を守り続けるだけでなく、現代音楽界に見合った改革を施してきた。彼の指揮する現代の楽器が生むバロック音楽の表現は、技術面での可能性を追求するだけでなく作曲者が込めた意図に対する新たな解釈を見事に融合させ、世界的に高い評価を受けている。
     これまでにドイツ国内はもちろんのこと、デンマーク、スペイン、韓国、そして日本などでツアーを行い、また、ラインガウやシュレスヴィヒ=ホルシュタインなどの権威ある音楽祭にも招待されている。

チケット払い戻しのご案内

公演日程/上演演目

[ご注意とお願い]

  • ●曲目、出演者は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
  • ●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
  • ●写真撮影、録画、録音等は一切禁止させていただきます。
  • ●開演後のご入場は制限させていただく場合がございます。
  • ●未就学児のご入場はご遠慮ください。
10/1(土)
14:00開演
(13:30開場)
会場 東京オペラシティコンサートホール 発売日4/15
演目 Aプログラム
座種 S席 9,000円
A席 7,500円
B席 6,000円
情報 約2時間休憩あり
10/2(日)
14:00開演
(13:30開場)
会場 東京オペラシティコンサートホール 発売日4/15
演目 Bプログラム
座種 S席 9,000円
A席 7,500円
B席 6,000円
情報 約2時間休憩あり
10/3(月)
14:00開演
(13:30開場)
会場 横浜みなとみらいホール 発売日4/15
演目 Aプログラム
座種 S席 9,000円
A席 7,500円
B席 6,000円
情報 約2時間休憩あり
チケット払い戻しのご案内
全国日程はこちら
日時 公演会場/地域 問い合わせ先 発売日
10/1(土)
14:00開演
東京オペラシティコンサートホール
(東京都)
Aプログラム

光藍社チケットセンター

050-3776-6184

4/15
10/2(日)
14:00開演
東京オペラシティコンサートホール
(東京都)
Bプログラム

光藍社チケットセンター

050-3776-6184

4/15
10/3(月)
14:00開演
横浜みなとみらいホール
(神奈川県)
Aプログラム

神奈川芸術協会

045-453-5080

4/15
10/7(金)
18:45開演
愛知県芸術劇場コンサートホール
(愛知県)
Aプログラム

クラシック名古屋

052-678-5310

4/9
10/8(土)
14:00開演
京都コンサートホール
(京都府)
Bプログラム

otonowa

075-252-8255

4/15
10/9(日)
14:00開演
ザ・シンフォニーホール
(大阪府)
Aプログラム

ABCチケットインフォメーション

06-6453-6000

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