演奏してみた!わずか5歳で演奏家?!兄弟で音楽家を目指してデュオ結成。尊敬する父の愛情から学んだ音楽の本質。音楽の魔法をあなたに【3月の注目公演!】

間もなく3月中旬に、待望の来日コンサートが開催!

ヴァイオリン奏者の兄シャンドルと、チェロ奏者の弟アダム。驚異的な高速の速弾きや超絶技巧のオンパレードで、「公演全部がハイライト!絶対に皆さんを楽しませます!」と言い切る兄弟が、来日公演に向けて熱く語ります。100年以上続く音楽家系に生まれた幼い頃の話から、息子たちが大好きなポケモンのピカチュウの話まで、家族との絆やコロナ禍での活動について、楽しいコンサートを作る「基」となる貴重なお話を伺いました。ヤヴォルカイ兄弟のインタビュー第2弾。

※活動制限されていたコロナ禍に企画制作した、世界的テノール歌手ヴァルガスと共演した際の映像紹介もあります是非ご覧ください。


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兄シャンドル(ヴァイオリン)
弟アダム(チェロ)

■兄弟デュオが誕生! ~5歳でヴァイオリン奏者、ピアノも弾けるチェロ奏者~

Q:兄弟で、ヴァイオリンとチェロという違う楽器を選択した経緯は?
 兄シャンドル・ヤヴォルカイ:以下S) それが面白いんだよね。アダムから話す?
 弟アダム・ヤヴォルカイ:以下A) どうぞ、シャンドルからお先に。
 S) これには家族が、大きく関係しています。私達は、ヴァイオリン奏者として6、7世代目にあたるんです。代々家族のみんなが、ヴァイオリンを弾いています。父や祖父や・・・そのまた祖父も。そして私の父も、私たち兄弟がヴァイオリンを弾いてくれたらと望んでいました。私は、2歳半の小さな子供の頃に、すでにヴァイオリンを弾いていたんですよ。5歳で演奏会デビューをしました。
小さな子供の頃、私が最初のコンサートで演奏していた時の事です。そこには私の父も一緒にいました。そこでアダムが・・・
 A)そう、 私がパッとヴァイオリンをこういう風に持ったんです(チェロを弾くポーズをとる)。父が私にもヴァイオリンを渡してくれた時に、こうやって(笑:再びチェロのポーズ)
 S) そうそう(笑)。あと周りの人が、兄弟で2人とも同じヴァイオリンっていうのは、やめた方がいいんじゃないかって。これは自分のヴァイオリンだ、いや俺のだとか言って、いつも喧嘩になるから。
それで、アダムはピアノを始めました。彼はとても素晴らしいピアニストで、オーストリア、ドイツ、ハンガリーなどのコンクールでも優勝していました。それから、その後にパブロ・カザルスがね・・・
 A) そうなんです!当時私があるレコードを聴いて、それがパブロ・カザルス(世界で最も有名なチェロ奏者)が演奏するドヴォルザークのコンツェルトでした。その楽器の音にとても感動して、すぐ両親に言ったんです「お願いだからこの楽器を習わせて!すごくきれいな音!」
それからチェロを始めました。でも私の母がピアノの先生だったので、私がピアニストへの道を終了してチェロを始めるのに2、3か月かかりましたけど。

兄シャンドルが、幼い頃の弟アダムのマネをする
アダムとシャンドル
兄弟喧嘩のポーズでおどける2人  

■音楽一家に生まれて ~尊敬する父からの愛情~

Q:本当に音楽一家なんですね。
 A)はい、家族全員。それからは、長い間チェロとピアノを弾いていました。1つのコンサートの中で、チェロとピアノの両方を演奏することもありました。前半はピアニストとして、後半はチェリストとして。
でも14歳か15歳の時にチェロを選びました。チェロの音色が素晴らしく、その音に魅了されていたからです。
 S) 見て、4歳の時の写真を見つけたよ!ほら見て、みんな私より大きいでしょ。私はこの時は4歳で、周りは6~7歳かな。この写真の服を着て演奏した時の事を、覚えてますよ。私の母が「ちゃんと着なさい!」って。だけど私は「いやだ、いやだ!」と言っていたな。私は丈が短いのが良かったから、適当に短くしてから着ていました。幼い頃のいい思い出ですね。

Q:ヴァイオリニストのお父様をとても尊敬していると伺いましたが、どんな方でしたか?
 S)父をとても尊敬しています。彼の男としての在り方や、家族の中の父親としての在り方は素晴らしかった。私達は、音楽と共に育てられ、大きな愛情を与えられました。とても大きな愛です。父の事を考えると、私は彼のようには、とてもなれないとすら思ってしまいます。
父は、私たちはもちろん、演奏を聴きに来てくれた観客にもいつでも大きな愛を与えていて、どんなに疲れていても、100%のエネルギーでみんなのために演奏しています。これは、とても大切な事なんです。
私達の今度の日本ツアーでも、父のように100%の心を込めて、皆さんのために全力で演奏します。観客の方々もきっとそれを感じてくれるでしょう。これが音楽の本質なんです。

 A)父は音楽家としても、音楽を離れていてもとても社交的な人でした。
 S) ヴァイオリンの他にも、サクソフォン、ギター、ドラムも演奏していました。
 A)そして、いつも父は自分より他人を優先して、息子や友人たちと共に困っている人達を助けたり、大きな愛情を与えたりしていました。本当に、信じられないくらいすごい。
 S) そんな素晴らしい父と一緒に長く過ごせた事を幸せに思います。いつも、最良の道を示してくれました。

 A)私も同じように父を尊敬しています。私にとっての一番は、両親なんです。なぜかというと、私も今は2児の父となり、それは簡単なことではなく、いかに大変かという事を実感しているからです。私の父は頼んでいないのにすべての世話をしてくれて、昔は私もそれが当たり前だと思っていましたが、これは簡単な事ではないですよ。本当にあらゆる事をやってくれていました。今になって、父の愛情がいかに大きかったかを感じます。だから、さらに父への尊敬の気持ちが大きくなるのです。
 S) 父とはもちろんですけど、うちの家族は大きく強く結束しているんですよ。

幼い頃のシャンドル
兄弟の父もヴァイオリニスト 
家族で

■音楽は生演奏が大切 ~音楽が、人(観客)との繋がりを創り上げる~

Q:音楽家としても、お父様が多くの事を教えてくれたんですね?
 S) 私達が今、こうしてここにいるのも、父のおかげだと思っています。昔からよく言われることですが、親が子供にどう接するかは子供の将来に大きく影響すると思います。私達兄弟は、その産物です。音楽家としてここにいる事が、その結果なんです。私達は父と母と脈々と続く音楽家の血によって形成されました。

 S)誰かにポジティブなエネルギーを与えるという事は、種を撒きそれが育ってやがて花が咲くような、まるで宝物を渡すような事なのです。音楽も同じです。魂を込めて演奏すると、何か心地良い気持ちが育って、観客がそれを楽しむことができる。だからこそ、生演奏で演奏家と観客とが繋がる事はとても大切なんです。
 A) 兄も同じ考えだと思いますが、人生はいかに生きるかがとても重要だと思っています。多くの人と繋がるために、お互いに愛を与え合う、これが考え方の根本です。私達にとって、音楽は人と人の繋がりを作ってくれるものだと思っています。繋がって愛を与え合うのです。

兄シャンドル
弟アダム

■コロナ禍の音楽活動 ~世界的なテノール歌手ラモン・ヴァルガスと共演(紹介映像付き)~ 

Q:コロナ禍でコンサート活動が自粛されましたが、その間はどのように過ごしていましたか?
 S) いろいろとレコーディングをしていました。自分のヴァイオリンのために時間を使う事ができて、その点では良かったと思います。ヴァイオリン、チェロ、オーケストラなどの多くの作曲や編曲をしていました。また、新しいCDを制作してパガニーニの「24のカプリース」を収録しました。でも、気持ちとしては悲しい時期でしたね。
 A) ほとんどの公演が中止になりました。国境は封鎖され、公演活動は何もできない状態でした。すべてのコンサートホールが閉館しているので、その間に私達は新しい試みとしていろいろな収録を行いました。世界的に有名なテノール歌手ラモン・ヴァルガスと一緒に、コロナで犠牲になった人達のために演奏したものも収録しました。また、多くのチャリティ公演を行っています。

「エレジー」マスネ作曲 ラモン・ヴァルガス&ヤヴォルカイ兄弟

  A) 後は自粛中に、バッハの組曲の収録もしました。ほかにも、兄との新しいレパートリーの演奏収録もして、とても良いものができました。コロナの前は、とにかくいつも忙しくて家族と過ごす時間なんてなかったから、私達にとって家族のための時間も良い時間となりました。
 S) 楽器のために費やす時間もなかったですね。新しい音や新しいテクニックを探求するなんてできなかった。出かけて演奏して、また出かけて演奏の繰り返しで、どこの街にいて次は何を演奏するのかな?みたいな状態でしたから。今回は、演奏のために考えるゆとりができました。
 A) 新しいレパートリーのために時間を費やしたり、家族や音楽などの日常をゆっくり、ゆっくりと過ごしていました。子供たちは自宅で授業を受けていましたから、この時期は多くの時間を子供たちとも共に過ごしました。彼らは演奏もするし、歌も歌いますよ。


■ポケモンは海外でも大人気、2人の息子も夢中 ~息子も将来は演奏家?~

Q:子供達も楽器を演奏するのですか? 
 A)私には2人の子供がいます。アーロンとルーベンで、4歳と7歳。それぞれヴァイオリン、チェロとピアノを弾いています。
 S) 今度日本に来る時、ルーベンも一緒に連れて来れば?アダムの長男は日本が大好きで、日本に来たがっているんですよ。ポケモンが大好きで、今回もアダムはルーベンのためにたくさんのポケモンカードを買っていましたよ。
 A) 2人ともピカチュウやガルーラ(ポケモンに登場するキャラクター)がお気に入りなんです。それから、忍者や侍が大好きなんですよ。
 S)もし、彼がチェリストとして日本に来る事になったら、ポケモンカードをたくさん買えるね。彼らは空手も習っていて、2人とも黄色い帯(空手の階級による)をしていますよ。
 S) 日本に来たら忍者カフェにも連れて行きたいですね。
 A、S) みんな、日本が大好きだからね!
 S) もし来日できて、何か一緒に演奏できたらいいですね。タイトルは『ちびっ子ヤヴォルカイ』とか、『こどもヤヴォルカイ』とかがいいね(笑)。

アダムと息子、兄弟の父 

■音楽の魔法 ~日本公演の聴きどころ~

Q:今度の日本公演での聴きどころは?
 A)ブラームス、サラサーテ、リスト、リムスキー=コルサコフ、ピアソラ、ポッパー、ディニク、それぞれの曲が全部ハイライトです。観客の皆さまには、楽しんでいただけると思います。全曲がハイライト、毎分ハイライト、ハイライト満載です!
 S)私達の音楽は、ある種の音楽と一線を画しています。音楽や楽器は愛があってこそのもので、演奏会はコンクールのようなものではありません。演奏家がみんなロボットや機械のように猛練習をして、その演奏を聴いている観客は会場で退屈して寝てしまう。これではダメです。音楽は、感情を出して、愛と心地良さと美しさを与えることが大切です。
 A) これこそが音楽の魔法です。その魔法は、生演奏にあると思います。(演奏者と観客の)全ての思いが繋がって一緒になれば、それが魔法になるのです。だからこそ、生演奏の公演が大切なのです。その体験はずっと心の中に残って、生涯に渡ってその感覚を思い出す事になるでしょう。これは、人生の宝物なんです。あなたが受け取ることができる、唯一の感覚なのです。
 S) ええ、だから私達は音楽を演奏するのです!

ヤヴォルカイ兄弟:左アダム(チェロ)、中シャンドル(ヴァイオリン)、右クトゥレーロ(プロデュース、ピアノ)

【インタビュー第1弾はコチラ】 
➡ 
https://www.koransha.com/contents/3098/
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