今年の鬱憤、今年に晴らせ!〜ウクライナ国立歌劇場管弦楽団〜

今年の鬱憤、今年に晴らせ! 〜ウクライナ国立歌劇場管弦楽団〜

本公演は2013年12月30日に開催しました。

弦楽器が掻き鳴らし、管楽器が吠え、打楽器が唸り轟く・・・
2013年最後を締めくくる、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団 渾身の演奏!!

 世間ではクラシック音楽と言えば「ヒーリング・クラシックス」などと言われるように、癒し効果のある音楽というイメージが一般的かもしれない。けれども、様々な迫力ある場面の効果音にも使われ、いわゆる「ヒーリング」とは真反対の、人間の感情をむき出しに表現したクラシック音楽も数多くあることを忘れてはならない。
 今回のこの特別演奏会「今年の鬱憤、今年に晴らせ!」では、誰もが耳にしたことのある、「迫力満点」「かっこいい」「激しい」・・・そう形容される作品ばかりを集め、『2013年の鬱憤晴らしをしようでないか!』というコンセプトの基に、普段とはひと味もふた味も違ったコンサートをお届けする。休憩なしの一時間、ジェットコースターのごとく駆け巡る音楽とともに、2013年の心残りを全て取り払い、心置きなく新年を迎える・・・。クラシック音楽とはいえ思わず身体が縦に揺れるような、激しく迫力ある情熱的な演奏となること間違いない。
 2013年はワーグナー、ヴェルディという2人の偉大なオペラ作曲家の生誕200周年のメモリアル・イヤーであった。「ワルキューレの騎行」・「さまよえるオランダ人」序曲は、「楽劇王」リヒャルト・ワーグナーの作品だ。素晴らしい舞台芸術を今日まで伝えるワーグナーに思いを馳せ、その迫力をお楽しみいただきたい。スメタナの連作交響詩「我が祖国」より『モルダウ』は、日本人なら誰もが一度は耳にしたことがあり、学生時代には、日本語の歌詞による合唱を経験した皆様も多いことだろう。モルダウ川を描写した本作品は、ヨーロッパの大自然の素晴らしさ・壮大さを感じさせ、迫力ある管弦楽が我々の心を掻き立ててくれる。「はげ山の一夜」「展覧会の絵」は、そのタイトルのインパクトに聞き覚えのある人も多いのではないだろうか。どちらもムソルグスキーの代表作であり、リムスキー=コルサコフが補筆し、管弦楽版として一般に広まった作品だ。
 その他、迫力ある作品が目白押しとなる本公演。興奮と高揚感に溢れた情熱的な演奏に、一時間といえども、終演時には二時間のコンサートと同じ位、いや、それ以上に満足感が得られるに違いない。

  • ※会場内における飲食、喫煙はご遠慮下さい。
  • ※写真撮影、録画、録音等は禁止させて頂きます。
  • ※未就学児童のご入場はお断りいたします。
  • ※開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
  • ※都合により曲目・出演者等が変更する場合もございます。ご了承ください。

予定プログラム

     
R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より導入部
ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」
歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ムソルグスキー はげ山の一夜
組曲「展覧会の絵」より
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」 ほか

出演予定

  • Mykola Diadiuraミコラ・ジャジューラ(指揮)

      チャイコフスキー記念キエフ国立高等音楽院を卒業(1987年、R.コフマン教授のクラス)。1986年から88年にかけてロシアのオムスク交響楽団の首席指揮者をつとめる。1989年ウクライナ国立歌劇場の指揮者に就任、ロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」、などを指揮する。
      1996年から、ウクライナ国立歌劇場の指揮者と同時に、ウクライナ国立フィルハーモニーの首席指揮者および芸術監督の地位にある。
      ウクライナの指揮者のなかでも若い世代の代表的な存在。熟練した技術をそなえた偉大な才能と、組織のリーダーとしての素質を兼ね備えている。

    ミコラ・ジャジューラ
  • Ukraine National Opera Orchestraウクライナ国立歌劇場管弦楽団

      ウクライナ国立歌劇場管弦楽団は1834年の誕生以来の歴史と伝統を誇り、世界各地で演奏を行っている。1880年代に劇場はチャイコフスキーを招いて、オペラ『スペードの女王』『エフゲニー・オネーギン』などを上演し、成功をおさめる。1891年にはチャイコフスキー自身の指揮で彼の作品を上演し、劇場に対して、キーロフ劇場やボリショイ劇場に続く劇場として褒め称えた。そのほか、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフ、グリエール、グラズノフ、ショスタコーヴィチなど錚々たる作曲家がこのオーケストラを指揮している。
      近年はチャイコフスキー、ムソルグスキー、ヴェルディ、プッチーニなどのオペラ、チャイコフスキーのバレエ、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーなどの交響曲を演奏。オイストラフ、ギレリスなどの巨匠とも共演している。
      1989年にヴォロディミール・コジュハルが首席指揮者に就任し、一層の発展を遂げて現在に至っている。ドイツ、フランス、ポーランド、スイス、オランダ、スペイン、ユーゴスラビア、ルーマニア、ブルガリア、チェコなど各地で公演を行い、好評を博している。

公演日程

12/30(月)
17:00開演
(16:30開場)
会場 東京オペラシティ コンサートホール 発売日8/23
席種 S席:6,500円
A席:5,000円
情報 約1時間休憩なしメッセージカードを付ける事が可能です