華麗なるロシア音楽
キエフ国立交響楽団

本公演は2012年11月10日から2012年11月18日まで開催しました。

ロシア音楽の激情と抒情にひたりきる!

大地を震わせる響き。力強い金管の咆哮!!
スラヴ魂を継承する楽団が贈る、ロシア音楽の圧倒的スケール。
伝統ある劇場のオーケストラならではの、華麗にして豪快な旋律を堪能できるコンサートです。

※出演者、曲目、曲順は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。

華麗なるロシア音楽 ― キエフ国立交響楽団 ―

出演予定

指揮: ヴォロディーミル・シレンコ
ピアノ: ウラジーミル・ミシュク
演奏: キエフ国立交響楽団

予定プログラム 東京公演(11/17)

P.チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
S.ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番
P.チャイコフスキー 交響曲 第6番
上記公演以外の予定プログラム
武蔵野公演(11/15)
P.チャイコフスキー 交響曲 第5番
P.チャイコフスキー 交響曲 第6番
千葉公演(11/10・11)   宮城公演(11/13)
オール・チャイコフスキー・プログラム
P.チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
P.チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番
P.チャイコフスキー 交響曲 第5番
栃木公演(11/14)   大阪公演(11/18)
P.チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
S.ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番
P.チャイコフスキー 交響曲 第5番

※出演者、曲目、曲順はやむを得ない事情により一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。

  • 演奏時間:2時間
  • 休憩あり
The National Symphony Orchestra of Ukraine

キエフ国立交響楽団

キエフ国立交響楽団は、1918年、旧ソ連の政府によって設立。初代指揮者には、チャイコフスキーと個人的な親交があった作曲家オレクサンドル・ホリライが任命された。1937年には、旧ソ連の卓越した音楽指導者であるナタン・ラフリンが音楽監督を務めた。
これまでにストコフスキー、ザンデルリンク、ムラヴィンスキー、コンドラシン、スヴェトラーノフ、ロジェストヴェンスキーなどといった著名な指揮者と共演。さらに、リヒテル、ロストロポーヴィチ、ギレリス、コーガン、クレーメルなどの一流ソリストを迎え、世界各国で公演を行い、作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチをして「このオーケストラはどこにでもいるような団体とは異なる。楽団の調和が素晴らしく、楽団員の演奏は非常に美しく世界でも類を見ない」と言わしめた。 1993年からのCD録音は80枚を超え、世界から絶賛を浴びている。

ヴォロディーミル・シレンコ(指揮)
Volodymyr Sirenkoヴォロディーミル・シレンコ(指揮)

1960年、ウクライナ生まれ。キエフ音楽院でアリン・ブラセンコ教授の下で指揮を学び、卒業の翌年にはプラハで開催された国際指揮者コンクールのファイナリストに選出されるなど、若き頃から高い才能が評価されていた。
1991年にキエフ国立交響楽団の指揮者に抜擢され、芸術監督及び首席指揮者として活躍。2001年にはウクライナで最高権威の賞である「国際シェフチェンコ賞」を授けられた。
共演したオーケストラには、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ロシア国立交響楽団、ブルックリン・フィルハーモニック、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などがある。


ウラジーミル・ミシュク(ピアノ)
Vladimir Mischoukウラジーミル・ミシュク(ピアノ)

1968年、ロシアのサンクトペテルブルグに生まれる。幼い頃から才能を発揮し、7歳でレニングラード音楽院のV.クンデ教授に師事し、9年間ピアノを学ぶ。18歳からは同音楽院のT.クラフチェンコ教授に師事。サンクトペテルブルグ音楽院在学中の1989年に、全ソ連ピアノコンクールに参加して見事第1位を獲得。ロシア作曲家作品の最優秀演奏に対して贈られるロシア音楽協会賞も受賞した。
1990年の世界的なコンクール「第9回チャイコフスキー国際コンクール」で見事第2位に輝く。この模様はNHKでも放映された。その後は世界中でコンサートツアーを行い、教育活動や芸術監督など、演奏だけでなく、音楽に関するさまざまな分野で活躍。2000年の日本ツアーでは各地で満員となり、抒情的な演奏でファンを魅了した。

今秋の音楽シーズン、名曲のコンサート

芸術家は強い個性を持つと同時に、偉大な先人に対して尊敬の念を持っているものだ。ロシア音楽の人気作曲家ラフマニノフもそうだった。彼はチャイコフスキーを敬愛していた。チャイコフスキーの死に際し、ラフマニノフは「悲しみの3重奏曲」(ピアノ3重奏曲第2番)を1ヵ月あまりで書き上げたというから、その思いの深さがうかがえる。生きていた時代が異なるが、2人の音楽の底にはロシア的抒情性が脈々と流れている。というのも、2人の音楽にはロシアの広大な大地を思わせる並外れたスケール、厳しい自然の中で生き抜こうとする人間のたくましさなどが満ちているからだ。現代人の私たちは聴けば聴くほど、その魅力に引き込まれていく。
同じスラヴ民族だからこそ、共感をもって演奏できるウクライナのキエフ国立交響楽団が、ロシアの音楽家を代表する2人の作品を堪能できる演奏会を繰り広げることになるだろう。古くから優れた演奏家を輩出してきたウクライナは今なおその伝統を受け継いでいる。指揮はウクライナを代表する指揮者の1人であり、1999年からこのオーケストラの首席指揮者を務めるヴォロディーミル・シレンコ。また、独奏者として日本ツアーに同行するのは、すっかり日本でもお馴染みのピアニスト、ウラジーミル・ミシュク。第9回チャイコフスキーコンクール第2位の若武者も44歳になった。音楽家として、最も脂の乗り切った年齢だ。王道を歩んで来た彼の「今」を聴けるのが楽しみだ。「これぞ、ロシア音楽の神髄!」と感じ入るコンサートになるだろう。

Movie

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楽曲:P.チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」