クリスマスinイタリア ~ローマ室内オーケストラ~

ヴィヴァルディの「四季」にこの一年を感じ、名作の数々に酔いしれる。
「極上のクリスマス」がここに。

 一年のうちで最も気分が浮き立ち、同時にこころが暖かさを求めてしまう季節―クリスマスを迎える12月だ。寒風の中、街は華やぎ慌ただしくも感じられるが、そんな中で触れる上質な音楽は、気持ちを和ませ、優しい情感を甦らせ、さまざまな思いに彩られたこの一年が映画のワンシーンのように目の前に現われる・・・。

  ヴィヴァルディの『四季』をメインに、バロックや古典派の名旋律、オペラの名アリア、そしてすべての人のこころに染み込み忘れることができないイタリア映画の「あのメロディ」の数々。まるで「芳醇なワイン、贅沢なディナー」が音楽で表現されているかのよう。そんな上質な音楽による「極上のクリスマス」を味わわせてくれるのが、このクリスマスコンサートだ。

  演奏を行うのはイタリア屈指のアンサンブル、ローマ室内オーケストラ。そして、イタリアオペラ界で活躍する名ソプラノ、マーシャ・カレーラが歌声を響かせる。

  ローマ室内オーケストラ―映画好きの人や映画音楽に関心がある人なら、この名を聞いてピンとくる人がいるだろう。そう、アカデミー賞受賞作『ライフ・イズ・ビューティフル』や『イル・ポスティーノ』の映画音楽を演奏していたのがこの室内オーケストラなのだ。近年、強い感動をもって迎えられたイタリア映画の名作は、かれらの美しい演奏がその一翼を担っていると言っていい。

  そのローマ室内オーケストラは1990年、現在のコンサート・マスターであるアントニオ・ペッレグリーノにより設立された。バロックから初期古典派音楽のレパートリーを中心に、トリノ王立歌劇場、パリのオランピア劇場、マドリッド王立劇場やウンブリア・ジャズ・フェスティバル等で数多くのコンサートを行い、批評家、観客から称賛を浴びている。

  一つひとつの演奏に「小さなドラマ」を描き出すイタリアの演奏家たちによる「クリスマス in イタリア」。暖かさと優しさいっぱいのクリスマスコンサートは今から楽しみだ。