第九 ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

第九 ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

本公演は2013年12月28日から2013年12月30日まで開催しました。

明日への希望と力が湧き出てくる「第九」!
感動の渦の中に身を委ねる力強いコンサート

  今こそ、ベートーヴェンの『第九』の音楽が持つ力を必要としている人はたくさんいることだろう。
  ベートーヴェンは、ドイツの詩人で思想家であったシラーの作品をこよなく愛読していた。シラーの作品の根底には、理想主義、英雄主義、自由を求める不屈の精神が流れている。ベートーヴェンは、シラーの詩『歓喜に寄せて』を9番目の交響曲に取り入れる時に、冒頭に次のような自作の短い言葉を付け加えた。管弦楽による混沌とした音が流れ、やがてバリトンによって導かれる言葉-「おお友よ、このような音ではない!我々はもっと心地よい、もっと歓喜に満ちあふれる歌を歌おうではないか」-。
  現代の時代性に照らし合わせて言い換えれば、「すべての人々よ、こんな現実ではない!もっと心地よい、明るい未来を描こうではないか」となるだろう。第九を聴く観客は、この言葉に続く「抱き合おう、諸人よ!」という歌詞に呼応して、合唱に合わせて心の中で力強いメロディーを歌うことになる。
  東欧音楽界の名門・ウクライナ国立歌劇場管弦楽団が、同歌劇場のソリストたちと共に来日し、年末にベートーヴェン『第九』の特別演奏会を開催する。ウクライナと言えば、ソ連支配下にあった時代にはリヒテル、オイストラフ、ピアティゴルスキーなど、錚々たる音楽家を輩出した音楽大国だが、それは現在にも受け継がれ、表現力の豊かな音楽家が次々と育っている。伝統ある精神を引き継ぐ音楽家が集まったウクライナ国立歌劇場管弦楽団は、その実力を高く評価され、ヨーロッパでも注目されるオーケストラのひとつなのである。今回の日本公演では、日本のオーケストラも加わり、厚い声量で定評のある合唱団とともに、過ぎ行く2013年を振り返り、高らかに明日への希望を奏で歌い上げていく。一人ひとりの心に、「大きな力」と「希望」が宿ること必至の『第九』公演をお楽しみに。

  • ※会場内における飲食、喫煙はご遠慮下さい。
  • ※写真撮影、録画、録音等は禁止させて頂きます。
  • ※未就学児童のご入場はお断りいたします。
  • ※開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
  • ※都合により曲目・出演者等が変更する場合もございます。ご了承下さい。

予定プログラム

ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番   Leonore Overture op.72b
ベートーヴェン 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」   Symphony No.9 D minor op.125

出演予定

  • Mykola Diadiuraミコラ・ジャジューラ(指揮)

      チャイコフスキー記念キエフ国立高等音楽院を卒業(1987年、R.コフマン教授のクラス)。1986年から88年にかけてロシアのオムスク交響楽団の首席指揮者をつとめる。1989年ウクライナ国立歌劇場の指揮者に就任、ロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」、などを指揮する。
      1996年から、ウクライナ国立歌劇場の指揮者と同時に、ウクライナ国立フィルハーモニーの首席指揮者および芸術監督の地位にある。
      ウクライナの指揮者のなかでも若い世代の代表的な存在。熟練した技術をそなえた偉大な才能と、組織のリーダーとしての素質を兼ね備えている。

    ミコラ・ジャジューラ
  • ヴィクトリア・チェンスカ

    ソプラノ:
    ヴィクトリア・チェンスカ

  • アンジェリーナ・シヴァチカ

    メゾソプラノ:
    アンジェリーナ・シヴァチカ

  • ドミトロ・クジミン

    テノール:
    ドミトロ・クジミン

  • セルヒイ・コヴニル

    バリトン:
    セルヒイ・コヴニル

  • Ukraine National Opera Orchestraウクライナ国立歌劇場管弦楽団

      ウクライナ国立歌劇場管弦楽団は1834年の誕生以来の歴史と伝統を誇り、世界各地で演奏を行っている。1880年代に劇場はチャイコフスキーを招いて、オペラ『スペードの女王』『エフゲニー・オネーギン』などを上演し、成功をおさめる。1891年にはチャイコフスキー自身の指揮で彼の作品を上演し、劇場に対して、キーロフ劇場やボリショイ劇場に続く劇場として褒め称えた。そのほか、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフ、グリエール、グラズノフ、ショスタコーヴィチなど錚々たる作曲家がこのオーケストラを指揮している。
      近年はチャイコフスキー、ムソルグスキー、ヴェルディ、プッチーニなどのオペラ、チャイコフスキーのバレエ、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーなどの交響曲を演奏。オイストラフ、ギレリスなどの巨匠とも共演している。
      1989年にヴォロディミール・コジュハルが首席指揮者に就任し、一層の発展を遂げて現在に至っている。ドイツ、フランス、ポーランド、スイス、オランダ、スペイン、ユーゴスラビア、ルーマニア、ブルガリア、チェコなど各地で公演を行い、好評を博している。

  • The Metropolitan Chorus of Tokyo

      合唱指揮者・作曲家の松下耕氏が音楽監督・常任指揮者を務める11の合唱団からなるグループ。2000年、同氏が指導する合唱団によるジョイント・コンサートを開催した際に、「耕友会」として発足。
    2008年、耕友会合唱団をThe Metropolitan Chorus of Tokyoに改称。
    2005~2012年まで、「軽井沢合唱フェスティバル」を主催〈軽井沢大賀ホール〉、
    2013年より、「軽井沢国際合唱フェスティバル」に改称。
    2010年、「耕友会コンサート Vol.6 松下耕指揮者生活25周年記念」を主催〈新宿文化センター〉。
    2014年2月2日、「耕友会コンサート Vol.7」を開催予定〈第一生命ホール〉

公演日程

12/28(土)
14:00開演
(13:30開場)
会場 横浜みなとみらいホール 大ホール 発売日8/23
席種 S席:10,000円
A席:8,500円
B席:7,000円
情報 約2時間休憩なし
12/29(日)
14:00開演
(13:30開場)
会場 東京オペラシティ コンサートホール 発売日8/23
席種 S席:10,000円
A席:8,500円
B席:7,000円
情報 約2時間休憩なしメッセージカードを付ける事が可能です
12/30(月)
13:00開演
(12:30開場)
会場 東京オペラシティ コンサートホール 発売日8/23
席種 S席:10,000円
A席:8,500円
B席:7,000円
情報 約2時間休憩なしメッセージカードを付ける事が可能です