ショパン3大ポロネーズ「英雄」「幻想」「軍隊」
ショパンの魂がこめられた、『英雄』『幻想』『軍隊』の偉大なるポロネーズ。
ヨーロッパで活躍を続けるピアニスト、今川裕代がきらびやかに奏でる。
今年11月に初来日するアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団とのコンツェルト共演のために、オーストリア・ザルツブルグから一時帰国する今川裕代が東京でリサイタルを開く。
繊細かつ華麗なタッチの演奏でヨーロッパの楽壇から高い評価を受けている今川。今回のリサイタルでは、モーツァルトのソナタ「トルコ行進曲つき」、ドビュッシーの「映像第1集」「喜びの島」、そしてショパンの名高い3つのポロネーズ「英雄」「幻想」「軍隊」、すなわち古典派・印象主義・ロマン派という、ピアノ史を語る上で欠かせない代表的な名曲を聴かせるバランスの良いプログラムが用意された。
今川裕代はシュトゥットガルト国立音楽大学、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学修士課程を首席で卒業。ハンス・ライグラフやアンドレ・マルシャンらの名教師の下で研鑽を積み、若いときから独墺の空気の中で音楽に対する感性を磨いてきた。ザルツブルグを活動の本拠地としているため、ウィーン、チューリヒ、ミラノをはじめとしてヨーロッパ各地でリサイタルや音楽祭で演奏を続けている。そうした功績で2002年にオーストリア政府から『ヴュルディグングス賞』を授与された。日本でもアンサンブル金沢、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団(2007年日本公演)などと共演しているので、すでにその名はよく知られている。今回、東京で今川裕代の独奏を聴く機会に恵まれたのは嬉しい限りだ。
リサイタルのタイトルにもなっている「ショパン3大ポロネーズ」は、“繊細で洗練された芸術の解釈” “タッチの達人” とヨーロッパ各紙で高く評価されている彼女の実力が存分に発揮される作品。『軍隊ポロネーズ』の「威厳と熱情」、『幻想ポロネーズ』の「瞑想と悲痛」、『英雄ポロネーズ』の「雄大さと華麗」と全く違った表情を持ついずれも傑作のポロネーズを、余すところなく表現してくれることだろうと、今から楽しみである。

