ルジマトフのすべて2008

レニングラード国立バレエの芸術監督に就任し、世界を驚かせたルジマトフ。
バレエ団の変革やレパートリー拡大で多忙を極めるなか、日本のファンのために、と
ルジマトフたっての願いで実現した今年の「ルジマトフのすべて2008」。
3作目として選んだテーマは、「カルメン」!新たなるドラマから目が離せない!!

 ルジマトフが一年ぶりに舞台に立つ。しかも、新作を踊る。
 「日本の観客は、いつも僕を待ってくださっています。だから毎回、僕は『新しい自分』を見せなければならないのです」
 それは自分がどのような環境に置かれても同じ。「アーティストは進化しつづけなければいけない」という確固たる哲学を持っているからだ。

 新作は「カルメン」。ルジマトフと親交の深いフラメンコ・ダンサー、リカルド・ロメロの振付だ。リカルド&ロサリオ・ロメロ姉弟は、すでにオリジナル作品「スペインのため息」や「ボレロ」でルジマトフとの共演を成功させている。フラメンコのトレーニングを受けたルジマトフは、クラシック・バレエ・ダンサーならではの叙情と様式美をも生かした「彼独自のダンス」を、それら作品のなかで見せてきた。

 メリメ原作の「カルメン」は何人もの振付家がバレエ化しており、ルジマトフ自身もホセ役を踊ったことがある。
「原作はもちろん何度も読んでいますし、オペラも聴いています。この作品は、カルメンではなく、彼女を一途に愛し、それゆえに殺してしまうホセの悲劇。興味深い役だし、ホセには共感を覚えます。カルメンのような女性に出会ったら、私もきっと愛してしまうでしょうから」

 カルメン役はもちろん、ルジマトフが「ダンサーとして大きな魅力を感じる美しい女性」と絶賛するロサリオ。情熱的でセクシーな二人が描く刹那的な愛。ルジマトフが、また新たな境地を切り開く!