信長 ―NOBUNAGA―

信長―NOBUNAGA―

本公演は2017年8月5日から2017年8月6日まで開催しました。

あの織田信長にルジマトフが挑む!
様式を超えてバレエと日本舞踊が融合した、オリジナル創作舞台。

バレエ界の頂点に君臨する、ルジマトフ。日本舞踊界で創作舞台に挑戦する、藤間蘭黄。
国際舞台で様々な活躍を続ける、岩田守弘。3人の熱き想いが共鳴する、奇跡のコラボ!

個性際立つ人物が次々と世に出現し、天下統一を夢見た“戦国時代”。
誰もが知る日本史の1ページが、オリジナル舞踊作品となる。

 「奇跡を見る思い」「幽玄の美しさ」そして「もう一度観たい!」という観客の声。2015年初演の『信長−NOBUNAGA−』は大成功を収めた。それぞれの道を長く歩み、多くの舞台を踏んできた三人の舞踊家にとっても刺激的で貴重な体験。「もう一度!」という強い思いは同じ。その作品が、新たな演出で上演される。つまり『新・信長』。キャストは不動だ。
 信長を演じるのは、ロシアが誇る世界的バレエ・ダンサー、ファルフ・ルジマトフ。鋼のような身体と野性味溢れる動き、突きぬけたような官能美と存在自体の凄みが、強烈なカリスマ性を持つ信長像を作り上げる。「私の先祖はサムライ」と冗談めかして言うほどの日本好き。日本人作家の本を愛読、日本文化も深く理解する彼ならではの洞察で「戦国時代の男の美学」を体現する。
 秀吉役は岩田守弘。世界屈指のボリショイ・バレエ入団という大きな夢を叶え、その後、ロシアの国立バレエ団の芸術監督に請われて就任した。その活躍はロシア全域でも注目され、権威ある「踊りの騎士」賞を贈られた。まさに「踊りのサムライ」だ。入魂の跳躍や回転は、見る者の胸を打つ。その生き様は、「純粋な野望」を叶えた秀吉その人とも、確かに通じる。
 斎藤道三と明智光秀役は藤間蘭黄。日本舞踊ならではの様式美と表現法、卓越した技術で、年齢もタイプも全く異なる二人の人物を緻密に描きわける。邦楽の特性を活かしたドラマティックなオリジナル曲に、藤間が日本舞踊の場面を、岩田がバレエシーンを振付けた。
 バレエと日本舞踊という土壌とともに、そのキャリアの積み上げ方も異なる三人だが、舞踊家として「古典の基本を大切にする」という確固たる信念は共通している。シンプルなその考えは、正統な技術の体得に直結、そしてそれこそが、自由な表現を可能にすることを3人は経験値で知っている。全体をバレエ風にするのではなく、日本舞踊風にまとめるのでもなく、古典に根ざした純粋なバレエと日本舞踊が、真っ向からぶつかり、強いエネルギーを生み出すのだ。和服に拮抗する強さと素材感を持つ、斬新で重厚な衣裳を担当したのは日本のファッションブランド、ファセッタズム。現代のプロフェッショナル達が集結、400年前の時代を生きた強烈な個性を持つ男達が鮮やかに蘇る。
 近年、藤間、ファセッタズムのデザイナー落合宏理、岩田はそれぞれに続けて大きな賞に輝いた。そして、初来日から30年を経ても、美しい肉体と深淵な演技で見るものを圧倒し続ける、バレエ界のレジェンド=ルジマトフ。彼らが結集して創作する『信長』。さらなる高みを目指すその舞台は、必見だ。

出演予定

  • ファルフ・ルジマトフ
    (元マリインスキー・バレエ プリンシパル、ミハイロフスキー劇場バレエ芸術顧問)

    ロシア人民芸術家。古典バレエではノーブルな雰囲気を漂わせ、『シェヘラザード』などではエキゾチックな雰囲気を、『バクチ』『カルメン』『若者の死』などモダン作品でも個性を発揮するバレエ界を代表するダンサー。『ニジンスキーの肖像』『UZME』ほか数多くの作品を世界初演。2007年ミハイロフスキー劇場芸術監督に就任。「踊ることに専念したい」という意志で、2009年芸術顧問に就任。ロシア国内だけではなく様々な国の舞台を踏み続けている。

    ファルフ・ルジマトフ
  • 藤間 蘭黄
    (日本舞踊家/藤間流)

    江戸時代から続く「代地」藤間家の後継者。幼少時より人間国宝の祖母・藤間藤子、母・蘭景に師事。使命である「古典の継承」とともに日本舞踊の可能性を探求。邦楽版『展覧会の絵』、ゲーテのファウストを翻案した『禍神』、「セビリャの理髪師」を題材にした『徒用心』、出雲神話を描く三部作などを発表している。男性舞踊家5人の「五耀會」メンバー。文化庁文化交流使として、欧米各地でも日本舞踊普及活動を行う。

    藤間蘭黄
  • 岩田 守弘
    (元ボリショイ・バレエ ファースト・ソリスト、ロシア国立ブリヤート・バレエ芸術監督)

    9歳より父・岩田高一に師事。国立モスクワ・バレエ・アカデミーで名教師A.ボンダレンコに師事。91年国立ロシア・バレエ団入団。93年モスクワ国際バレエコンクール優勝。数々の国際コンクールで輝かしい成績を収める。ボリショイ・バレエでソリストとして活躍後、2012年ロシア連邦ブリヤート共和国国立劇場芸術監督就任。名作バレエを復元上演するなど演出・振付家として、また指導者としても国内外から注目されている。

    岩田守弘
  • 邦楽生演奏全11名予定

上演プログラム

第1部 「各ソロ作品」
  • ・藤間蘭黄:東明流「都鳥」 生演奏:東明柿舟、東明吟美 社中
  • ・岩田守弘:「インテルニーロヴァンヌィ」(日本初演) 音楽:ジュール・マスネ/振付:岩田守弘 ※特別録音音源使用
  • ・ルジマトフ:「レクイエム」(日本初演) 音楽:W.A.モーツァルト/振付:ニコライ・アンドロソフ ※特別録音音源使用
第2部 「信長-NOBUNAGA-」
  • 約50分作品
  • 邦楽演奏(小鼓・大鼓・太鼓・笛・箏<舞台上は4名出演予定>)
  • 台本・演出 : 藤間蘭黄
  • 作曲・作調 : 梅屋巴、中川敏裕
  • 衣裳デザイン:落合宏理/FACETASM(ファセッタズム)
  • 「信長-NOBUNAGA-」衣裳デザイン
    落合 宏理 (デザイナー/FACETASM)

    2007年「FACETASM」を設立。2012年東京コレクションでランウェイ実施。2015年ミラノのファッションウィークでアルマーニ・テアトロにてコレクションを発表。2016年日本人初 LVMHプライズのファイナルリストに選出。同年毎日ファッション大賞受賞。2017年よりパリに発表の場を移す。

    落合 宏理
    • 「信長-NOBUNAGA-」タイトル文字
      石塚 静夫 (アートディレクター/書案家)

      1981年、デザイン事務所「株式会社禅」を創設。CD制作各社、NHK、小学館、東京大学、アサヒビールなどの広告・編集・CIデザインを手掛けるほか、書によるタイポグラフィー“書案”を開発。書案家として国内外でパフォーマンスや講義を数多く行っている。

      石塚静夫

    プレトーク<8/6(日)13:00~13:30>講師決定!

    • 金谷 俊一郎 (歴史コメンテーター)

      歴史コメンテーターとして活躍するほか、東進ハイスクールで20年以上日本史科トップ講師も務める。日本の歴史・文化などのわかりやすい語り口に定評があり、全国で講演会を多数行う。「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)をはじめ数々のメディア出演ほか、歴史作家、歌舞伎狂言作者としても活躍している。

      金谷俊一郎

    「2016 国立劇場公演 「出会い 信長-NOBUNAGA-」 (協力・提供/アデランス)」

    公演日程

    [ご注意とお願い]

    • ●記載されているキャスト、プログラムは2017年2月現在の予定です。やむを得ない事情により、上演演目、出演ダンサー等が変更となる場合もございますが、お買い上げ頂きましたチケットのキャンセル及び変更はできませんのでご了承ください。
    • ●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
    • ●写真撮影、録画、録音等は一切禁止させて頂きます。
    • ●開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
    • ●第1部の演奏は特別録音音源を使用致します。
    • ●未就学児のご入場はご遠慮ください。
    8/5(土)
    13:00開演
    (12:30開場)
    会場 東京国際フォーラム ホールC 発売日
    3/3
    席種 S席 13,000円
    A席 11,000円
    B席 8,000円
    情報 約2時間休憩あり
    8/5(土)
    17:00開演
    (16:30開場)
    会場 東京国際フォーラム ホールC 発売日
    3/3
    席種 S席 13,000円
    A席 11,000円
    B席 8,000円
    情報 約2時間休憩あり
    8/6(日)
    13:00開演
    (12:30開場)
    会場 東京国際フォーラム ホールC 発売日
    3/3
    席種 S席 13,500円
    A席 11,500円
    B席 8,500円
    情報 約2時間30分休憩あり
    【開演後、約30分のプレトークを開催予定】
    講師:金谷 俊一郎(歴史コメンテーター)
    • ※プレトークに本編出演者は出演いたしません。
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    お申し込み方法の詳細は「チケットお申し込み方法」をご覧ください。

    お電話でご購入の方は 050-3776-6184(平日10:00~18:00)