レニングラード国立バレエ―ミハイロフスキー劇場―

本公演は2012年1月3日から2012年1月15日まで開催しました。

進化し続ける大人気バレエ団が、新演出作品を携えて来日!

燦然と輝き続ける伝統の美
ロシアが誇る実力派ソリストと、気品あふれるコール・ド・バレエ。
クラシック・バレエを得意とする名門劇場、22回目の引越公演!

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上演演目

白鳥の湖<新演出日本初演>
海賊<新演出日本初演>
新春スペシャル・ガラ

芸術監督:ナチョ・ドゥアト
演奏:レニングラード国立歌劇場管弦楽団

出演予定

<予定ソリスト>
ファルフ・ルジマトフ
吉田都<1/3出演>
<パートナー決定!1/3出演>
エドワード・ワトソン(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)

イリーナ・ペレン
エカテリーナ・ボルチェンコ
サビーナ・ヤパーロワ
タチアナ・ミリツェワ

レオニード・サラファーノフ
アンドレイ・ヤフニューク
ニコライ・コリパエフ
マラト・シェミウノフ
ヴィクトル・レベデフ
エフゲニー・デリャービン 他

※オクサーナ・シェスタコワは妊娠のため、
本公演には参加しない予定です。

スター・ダンサーが華やかに彩る、厳選の3演目をご堪能下さい!

静かに流れるロマンティシズム

「白鳥の湖」

情感に溢れ、気品に満ちた美しいアンサンブル
クラシック・バレエ史上に輝く傑作「白鳥の湖」。ボリショイ劇場で上演された名演出がレニングラード国立バレエの舞台でよみがえり、今回、日本で初披露となる。胸を締め付けるほどの情感を見事に描き、美しいチャイコフスキーの音楽と溶けあっていっそうの感動を呼び起こす。清純な白鳥オデットと妖艶な黒鳥オディール役には、トップ・バレリーナたちが日替わりで出演!

<1/7予定キャスト>
ペレン&レベデフ

<1/8 12:00開演 予定キャスト>
ボルチェンコ&シェミウノフ

<1/8 17:00開演 予定キャスト>
ペレン&サラファーノフ

白鳥の湖

恋と冒険とロマン溢れるスペクタクル

「海賊」

「海賊」で世界に名を馳せたルジマトフによる新演出!
ロマン派の詩人バイロンの詩を原作とした、恋と冒険に満ちた波瀾万丈の物語。海賊を乗せた帆船が嵐で難破し、首領コンラッドと配下のアリはギリシャの娘メドーラとギュリナーラに助けられ・・・。異国情緒が漂う踊りが全編に散りばめられ、スリリングな場面展開は見る者を飽きさせない。アリ役の代名詞、ルジマトフが改訂演出し、一新された美術・衣装はひときわ華やか。爽快な冒険活劇「海賊」をお楽しみに!

<1/5 予定キャスト>
メドーラ:ペレン コンラッド:ルジマトフ アリ:サラファーノフ

<1/6 予定キャスト>
メドーラ:ペレン コンラッド:ルジマトフ アリ:サラファーノフ

海賊

新春スペシャル・ガラ

日本を代表するバレリーナ、吉田都 特別出演!!
愛する日本への思いをこめて、華やかに舞う。

新春のこの日だけにお贈りする、豪華スペシャル・ガラ!
古典の名場面を、舞台セットとオーケストラ付きで丸ごと上演。
吉田都を特別ゲストに、レニングラード国立バレエ総出演!!

第1部「くるみ割り人形」より第2幕
~おとぎの国~
<予定キャスト>ヤパーロワ&ヤフニューク

第2部「白鳥の湖」より第2幕
~オデットと王子、湖畔の出会い~
<予定キャスト>ペレン&レベデフ

第3部「ライモンダ」より第3幕
~ライモンダの結婚式~
<予定キャスト>吉田都&ワトソン

ライモンダ くるみ割り人形 白鳥の湖
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ファルフ・ルジマトフFarukh Ruzimatov

世界で最も注目されているバレエ・ダンサーのひとり。ワガノワ・バレエ学校卒業後、マリインスキー劇場(キーロフ)バレエに入団。エキゾチックな魅力と独特の雰囲気を生かして、古典からモダン作品まで様々な作品を踊る。89年の来日公演「海賊」のアリ役で大きな話題となりその後、グループ公演「ルジマトフのすべて」や、レニングラード国立バレエ日本公演へのゲスト主演など毎年来日してファンを喜ばせている。「海賊」「バヤデルカ」「シェヘラザード」ではエキゾチックな魅力を感じさせ、「白鳥の湖」「ジゼル」では独自のドラマティックな表現を見せる。高度なテクニックと表現力の豊かさに加えて、独特の熱情を持つダンサー。そこにはカリスマ性があり、観客を魅了してやまない。
2007年5月にはレニングラード国立バレエ芸術監督に就任し、世界を驚かせた。バレエ団全体を刷新、新たなレパートリーも増やし、芸術監督としての手腕も高く評価されたが、2009年10月「踊ることに専念したい」と職を辞し、同時に芸術顧問(アドバイザー)に就任した。世界中のファンが見守る中、ダンサーとして、さらなる進化が予想される。

吉田 都Yoshida Miyako

東京都生まれ。1983年ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞受賞、英国ロイヤルバレエスクールに1年間留学。1984年サドラーズウェルズロイヤルバレエ団(現バーミンガムロイヤルバレエ団)に入団、1988年にプリンシパルに昇格。1995年英国ロイヤルバレエ団へプリンシパルとして移籍。2004年ユネスコ平和芸術家に任命。2006年、英国ロイヤルバレエ団・ゲストプリンシパル、英国批評家協会最優秀女性ダンサー賞受賞。2007年紫綬褒章受章、大英帝国勲章受勲。2010年英国ロイヤルバレエ団退団後、フリーランスのバレリーナとして活躍を続けている。

The Leningrad State Ballet

レニングラード国立バレエ

白夜と芸術の都サンクト・ペテルブルグで生まれ、育まれてきたレニングラード国立バレエは、170余年の歴史と伝統を誇る名門劇場のバレエ団。「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」「ジゼル」など古典バレエを得意とする一方、実験的なオリジナル作品の創作にも意欲的に取り組んでいる。1981年の初来日以来、1991年より毎年冬に行っている来日公演は約1000回を越え、観客からの熱い支持を得ている。エレガントで高貴な薫りを漂わせるコール・ド・バレエのアンサンブルの美しさは「世界最高峰のコール・ド・バレエ」と賞賛されている。

<予定ソリスト>

  • イリーナ・ペレン
     

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  • エカテリーナ・ボルチェンコ

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  • サビーナ・ヤパーロワ

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  • タチアナ・ミリツェワ

  • レオニード・サラファーノフ

  • アンドレイ・ヤフニューク

  • ニコライ・コリパエフ

  • マラト・シェミウノフ

  • ヴィクトル・レベデフ

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  • エフゲニー・デリャービン

    動画を見る

※記載の情報は7月20日現在の予定です。正式な配役の発表は公演当日となります。出演者の病気・怪我、バレエ団の諸事情など、やむを得ない事情により出演者などが変更となる場合がございますが、チケットのキャンセルや払い戻し、他日へのお取り替えは行っておりません。ご購入の際には、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

生まれかわった「白鳥の湖」「海賊」を初披露! 豪華キャストにも注目!!

 世界で最も注目されている振付家の一人、ナチョ・ドゥアトが芸術監督に就任して一年、新生レニングラード国立バレエの恒例の来日公演のプログラムは『白鳥の湖』と『海賊』、そして「新春スペシャル・ガラ」。

 『白鳥の湖』と『海賊』は、どちらもレニングラード国立バレエお馴染みの演目だが、今回の日本公演は、両作品とも2009年に世界初演された新版のお披露目となる。

 『白鳥の湖』は、プティパ/イワノフ版を基礎に、プティパの弟子ゴールスキーがボリショイ・バレエに振り付けたヴァージョンを、偉大なバレエダンサーで、また名教師としても有名なアサフ・メッセレルが1956年に復元、それをアサフの甥でもあるレニングラード国立バレエのバレエ・マスター、ミハイル・メッセレルが同バレエ団に伝えた。プティパ/イワノフ版が持つクラシカルな魅力はそのままに、道化が場面をより盛り上げ、キャラクターダンスは、さらに鮮やか。ラストはポジティブ志向のハッピーエンドとなっている。この作品は、2009-2010年のゴールデン・マスク賞(ロシアの有名な舞台芸術の賞)の〔最優秀バレエ作品賞〕、〔最優秀振付家賞(ミハイル・メッセレル)〕、〔最優秀バレリーナ賞(エカテリーナ・ボルチェンコ)〕にノミネートされるなど、ロシアで大いに話題となった。まさに注目の日本初演だ。

 『海賊』は、アリ役を十八番とし、この作品自体を世界中に広めたとも言えるスター・ダンサー、そしてレニングラード国立バレエの前芸術監督ファルフ・ルジマトフの改定演出版。ファン待望の作品がついに日本の舞台にお目見えする。ストーリー自体は従来と変わらないが、その物語展開は息つく間もないほどにスピーディ。男性群舞も大迫力だ。キャスティングも超豪華。なんと海賊の首領コンラッドは、ルジマトフが自ら踊る!ルジマトフは改定演出版初演時には出演しておらず、今回の日本公演のために特別に踊ることとなる。しかも今まで演じたことのないコンラッド役での登場となる。さらにアリ役は、レオニード・サラファーノフ。2011年にマリインスキー・バレエから移籍したスター・ダンサーが、初めてレニングラード国立バレエの日本公演に参加する。大先輩のルジマトフとともにどんな舞台を作り上げるのだろう。サンクトペテルブルグでも実現していない「夢の共演」に期待は高まる。

人気の古典3演目が見られる、一日限りの特別公演!!

 『新春スペシャル・ガラ』のメニューは、『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』、『ライモンダ』。古典全幕3作品の名場面を一挙に観ることができる、なんとも贅沢な公演だ。さらに嬉しいのは、吉田都が『ライモンダ』に登場するというニュース!

 英国の名門、ロイヤル・バレエのプリンシパル(ダンサーの最高位)として輝き続け、昨年はバレエ団を離れ、いっそう自由に活躍。世界のバレエ・ファンから愛され続けている日本の至宝、吉田が初めてレニングラード国立バレエと共演する。

 吉田が演じるのは『ライモンダ』のタイトルロール。フランスの伯爵夫人の姪で、十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌという素敵な婚約者がいる美しい女性だ。ジャンの出征中にサラセンの王から熱烈に求愛され略奪されそうになるが、帰還したジャンが決闘で彼女を死守。そのようなドラマを経ていっそう強い愛を確信した二人の結婚式。今回はその場面(『ライモンダ』第3幕)が上演される。どこまでも正確な動きとシンプルな表現が生み出す深い芸術性と品格。そのような吉田の美質は、貞淑でいて毅然とした強さを持つライモンダ像と重なり合う。昨年の「バレエの神髄」公演ではキエフ・バレエ団と『ライモンダ』で共演、大絶賛された。多く寄せられたアンコールの声に、レニングラード国立バレエとの共演という形で応えることになる。絶対に見逃せない舞台だ。

 チャイコフスキーの名作、『くるみ割り人形』と『白鳥の湖』の名場面も一挙に観ることができるのも楽しみだ。『くるみ割り人形』は第2幕、クリスマス・イブに少女マーシャがみた夢の世界。くるみ割り人形は素敵な王子に変身し、マーシャを「おとぎの国」へと誘(いざな)ってくれる。可愛らしいコロンビーヌやピエロ人形の歓迎を受け、世界各国の人形が踊りだす。そして有名な「花のワルツ」。そのクライマックスはマーシャと王子のパ・ド・ドゥだ。

 『白鳥の湖』は第2幕の湖の場面。クラシック・バレエの代名詞と言われるこの作品の中で最も有名なシーンである。狩に来た王子が深い森の中の湖のほとりで、白鳥の姿に変えられたオデット姫と出会い、恋に落ちる。二人のロマンティックなデュエットとともに、純白のチュチュに身を包んだバレリーナたちの群舞も堪能できる。

 お正月の特別企画でないと実現不可能。とびきり豪華な公演だ。